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あっという間に

  • 執筆者の写真: 怜 山口
    怜 山口
  • 7月5日
  • 読了時間: 3分

何だかあっという間に春が過ぎ去っては夏になってしまった。


うちの窓からはとても大きなヤチダモの防風林が見るのですが、芽吹いてきたと思ったら今では濃い緑に覆われて、夏特有の大きな雲と青い空によく映えます。


そしてやっぱりビーチボーイズが我が家ではよく流れるようになりました。

この素敵なコーラスとフェンダーのギターの音を聞いていると今にもサーフボードを小脇に抱えてカリフォルニアの海に飛び込みたくなりますが、あいにく僕の家には赤いママさんダンプと汚い用水路しかありません。家で昼間からビールを飲んでひっくり返るのが至福です。


こういう場ではもっと「怜佳園の営業」的な文章を書いた方がいいのかなと思うのですが、そんな文章は全く思い浮かびません。

そろそろ○○の剪定の時期で、うちの仕事の仕方はああでこうでといったやつですね。

まだまだ集客が弱いところもあるのにそういったセールス文句を考えようとすると駄目ですね。頭が回らなくなります。


ただやっぱり、ポスティングをみて連絡をくれたりホームページを読んで「なんかいいな」と思ってお客様と出会えるのは本当に嬉しいです。

そして僕らの仕事を体感してもらって、「丁寧な作業」とか「庭を見るのが楽しみになった」と言ってもらえるのは本当に本当に感無量です。

これまでこの仕事に携わってきてよかったなと思うし、これからも頑張るぞと思います。


お客様に認められて、励まされている感じがします。


あっという間にといえば、僕が青森から札幌に飛び出してからもう10年たちました。早い。

当時は19、20で、幼馴染のところに居候させてもらいながら円山動物園で緑地作業員として働いていました。

とにかくまずは仕事を探さねばと思って、職安で最初に紹介されたのがこの仕事だったわけです。造園業との出会いですね。


当時は仕事の容量も全然分からなくてポンコツ太郎でした。

お金もろくに無くて、毎日本当に日の丸弁当だったので文字通りのハングリーでした。

仕事で悔しかったりムカつくことがあると、西岡のアパートまでただひたすら自転車を走らせて坂を意地でも登り切って家に帰り、米3合とレトルトカレーを食らうというよく分からないストレス発散していました。


毎朝始発の地下鉄に乗って円山公園を登って。

とにかく飢えて不安で自信がなかったなあ。


だから時々軽トラを一人で運転して、お客様と打ち合わせをしたり作業をしていると不思議な気持ちになります。


あっという間の時間の中でここまで来られたのは、間違いなく助けられてきたからですね。


これは本当に植木屋のブログなのかと思いますが、まあエッセイですしね。

なんとなくこの頃思うことを書いて見ました。


夏は庭ビールです
夏は庭ビールです


 
 
 

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